TES5:Skyrim ENBエンハンサーで遊ぶ

ENBSeriesからSkirim用のファイルが出ているそうなので試してみた。

  
  動画を撮ってみたので雰囲気の参考に。



■ENBとは何か?
ENBシリーズはDirectX9を乗っ取ってグラフィック設定を上書きする形で使用する、グラフィック強化系のMOD。
普通のMODと違う部分は、テクスチャーやモデルデータなどはそのままで、グラフィックレンダリングの演算部分に手を入れることで「絵づくり」を変える部分にある。

実際に目で見えている画像に近いコントラストや色合いに調整することで、ゲームのグラフィックをフォトリアル調にすることが出来る。



■TES5での例
どの程度グラフィックが変化するかを5つのシーンでGIFアニメにしてみた。
GIFの制限上、色数が256色になってしまうので、実際のグラデーションが出ない部分もあるので注意。

変化パターンは「原作」→「ENB作者の例」→「私がいじったもの」の3つのバリエーションが2秒間隔でループする。

・夕方の風景
 
 どうやっても赤は強く出るので、やや色が濃すぎる印象もある

・秋の空
 
 人の印象としてはこれくらい色が濃い方がリアル

・裸体
 
 基本風景用のエンハンスなので、髪の色など露骨に変わってしまい違和感あり

・夜景
 
 単純に暗いものから、色味のある夜景に変化する

・ダンジョン
 
 光源設定をいじることでメリハリのある絵にもできる

すべてパラメータ設定の一例なので、いじりようによってはバリエーションはほぼ無限。
色味や明るさ、コントラストについても変更可能なので、ほぼ好みのものを作れるという優れものである。



■ENBエンハンサーを使う
ここにある利用の案内を理解してからダウンロードし、
http://enbdev.com/download_en.htm
解凍して出てきたものをSkyrimのexeがあるフォルダにコピーするだけで使える。

一応、必要なファイルを列記すると、
・d3d9.dll
・d3dx9_26.dll
・d3dx9_40.dll
・enbseries.ini
・enbeffect.fx
の5ファイルとなる。

画質の調整は
「enbeffect.fx」が「色の強さやコントラスト」、
「enbseries.ini」が「光の加減」を主に担当している。
それぞれテキストエディタで開いて、適当に数字をいじりながら試すことで、どのパラメータがどういった変化をもたらすのかがだいたい分かる。

どのパラメータでどう変わるかは言葉での説明が難しいので、適当にやってみて欲しい。

その際、TES5をWindowモードで起動させておき、ゲームを実行させながら設定を変更して上書き、フォーカスをTES5へ戻すと、ほぼリアルタイムに変更内容を確認できて便利だ。



■使う意味はあるのか?
一部で重いなどと言われてはいるが、TES5の場合、元々がそれほどレンダー負荷のあるゲームではないのでさほどフレームレートは低下しない。(グラボにもよるだろうが)
普通にプレイできる範囲なので、絵づくりが気に入れば使ったままプレイすることも可能だ。
※ENB自体はベータなので、思わぬトラブルが起きても受け容れる必要はある。

グラフィックについては確かに「めざましい変化をする」のだが、見やすさという点ではオリジナル版もなかなかのもので、「使わないと損」って程ではない。
使い方によっては「本当に暗い夜やダンジョン」なんかを再現することも可能なので、想像力を働かせれば楽しみ方は多そう。

自分で設定ファイルを細かくいじる場合は、特定のシーンでビシっと決めても、他のシーンでその設定を使うとなんかいけてない見た目になる場合がある。
野外(昼)、野外(夜)、野外(雪)、ダンジョン、屋内くらいのバリエーションでセーブファイルを用意しておき、設定をいじりつつ、他のロケーションでも確認という手順をとると、高いクオリティを出せるはず。

また、ひらきなおれば、プレイに支障が出るような絵づくりでスクリーンショットだけ撮ってニマニマするなどの楽しみ方も可能だろう。