Wargame:EE PACT棒銀の完成

VTS1の投弾量を用いた棒銀が強いと書いたが、これは榴弾砲の代わりにVTS1にストレスダメージを与える役割と、弾避けとしての役割を与えた運用である。
前面装甲が2点付いているので、特に後者の意味としては強く働く。

この特性をよく理解するとPACTであっても、同じ様な事ができると気付く。

そのために利用するのが、散布界が広く、命中精度の悪い、T-55とBMP1である。
どちらも「目標を撃破する」という目的に対しては限りなく劣悪なユニットであるが、単体価格が15と非常に安い。
これを利用して数を出し、ストレスダメージを与えつつ、主力の弾避けとして使うのである。
つまり、直接命中を期待するのではなく、射程1900の迫撃砲として使う様な恰好だ。一方的に攻撃する利は失うが、投弾量は半端ないし、なにより移動しながら、その時に敵が居る位置に向かって撃てるのはよい。

なお、元々価格が安いので、ランクを上げて使うという運用も試したが、3倍命中するよりも2倍数を出す方が有用であるという結論に達している。
これはそもそも命中は期待していないのと、散布界の広さはまとめて多くのユニットにストレスを与えられる分、役に立つからだ。



棒銀の注意点
棒銀は数を出すことで突破力を発揮する戦い方だ。
だから、2nd司令部を取りに行くのはもってのほかである。

2nd司令部の直接のコスト200に、僅かばかりの防御を付ければ簡単にコスト300に達する。そして基本的に、僅かばかりの防御では、相手の本気の攻めには応じられない。
精々、金星狙いのヘリコプターやVAB単騎を撃退する程度であろう。
まともな防御を備えるには、司令部+防御でコスト400くらい欲しい(例えばブークM1x2+アフガンスキーx2)。

棒銀は守る箇所を減らして、戦力を集中させて使う部分に強さの本質がある。
相手が司令部を沢山置いたなら、その司令部が黒字に転換する前に、野戦撃破してしまえばいいだけの話なのだ。



■PACT棒銀の実践例
UAZ偵察車(35) x2
T-55(15) x12
コスト5の歩兵付きBMP1 (5+15)x12
T-64A(55)x11
アフガンスキー(20) x4
ツングースカ2(75) x3
コロス補給トラック(25) x4
でトータル1500。
FOBを壊して補給トラックをx8にした方が安定感は増すが好みの範囲。

歩兵12ユニットをFOB周りの本陣に配置して守備に使うが、何せ弱いので運が悪いと撃退出来ずに負ける。
相手が同様の戦略をとり、司令部の差し合いになった場合は、侵攻速度が遅い分負ける。

など欠点は結構あるが、野戦では笑えるほど強い。
相手の司令部をひたすら目指せば勝てるはずだ。
注意点としては、BMP1は4両1小隊を崩して使うこと。なぜかはよく分からないがその方が圧倒的に強い。



棒銀は現在の主戦略である、「ふたつ以上のセクターを取りつつ防御を固める」に対して有効な戦略である。なので、相手が上記の戦略を採用している限り、基本的に勝てる。
レートが1900を越えてくるようなベテランは、棒銀を見たらすぐに司令部を逃がし、野戦をさけてゲリラ戦に変えてくるので手強い。

VTS棒銀の利点は、VABを索敵に使える点で、それに相当するユニットがないPACTではやや切れ味が劣る。