【War in the North】 ひとりでがんばるゲー

Steamの商品解説を読むと「War in the North」はCOOPプレイにも力を入れてる様な説明が書かれている。
しかし実際には、システムがうまくかみ合っておらず、イマイチちぐはぐな感じが強い。

シングルプレイのゲームとしては「普通におもしろい」レベルなので、COOP周りがしっかり出来ていれば、ふたまわりくらいおもしろいゲームになった筈で、その辺は残念である。


 
  3名までのCOOPプレイができる。シングルの場合はNPCが操作する。



■1+1+1=3ってゲームはCOOPじゃないんだよ
このゲームにはCOOPプレイを助長するシステムが十分に用意されていない。それ故に、例えマルチでプレイしていても、それぞれが勝手に戦うゲームの域を出ない。

敵の数はそれなりに多いし、堅さもまあまああるので、単純な戦力アップという面ではもちろん有効だ。
しかし、人がCOOPプレイに期待するような連携感や一体感はそこには存在しない。
端的に表現するなら、このゲームのPCマルチはNPCと遊ぶシングルプレイと何ら変わらないのである。

 

COOPプレイも出来ますというのであれば、COOPすることで数倍おもしろくなるような要素が必要だ。



■どの様な連携があったらよかったのか?
このゲームは大量の敵を相手にコンボを繋げることで、ダメージをアップさせて、どんどんなぎ倒していくというおもしろさを目指している。
そのコンボの概念をグループにも応用させてやればおもしろかった。

・ひとりでのコンボ → 攻撃力と経験値のアップ (実装済み)

・グループでのコンボ → 攻撃速度のアップ (これを追加する)

と言った感じだ。

そしてこのグループでのコンボも、適当にそれぞれが戦うのではなく、プレイヤー間で主導権が移るようにし、主導権を持っているプレイヤーが自分の分のコンボを作ることで、次のプレイヤーに渡すようなプレイにしたらおもしろいと思う。

戦士、ドワーフ、エルフの3名が居る場合、

(1)戦士がまず自分でコンボ(崩しからの大攻撃)を決める事で、グループコンボが5(↓5発どついているので)となり、ドワーフに主導権が移る。

 戦士SE:キン→ガン→キン→ビキーン(崩し)→ズギャーン(大攻撃)

(2)主導権を貰ったドワーフが、数秒のうちにコンボを決め、グループコンボを10として、エルフに主導権を渡す。

 ドワーフSE:ギュウーン(主導権を貰う)→ガン→ガン→ガン→ズガーン(崩し)→ドギャーン(大攻撃)

(3)主導権を貰ったエルフが、同様に自分の分のコンボを決め、グループコンボを15まで高めて戦士に主導権を渡す。

 エルフSE:ギュウーン(主導権を貰う)→ボコ→ボコ→ボコ→ボコーン(崩し)→「せいっ!」(大攻撃)

(4)以降、戦士から順に繰り返しとなるが、コンボ数が増える毎に攻撃速度がアップしていく為、よりテンポよく敵を殲滅出来るようになる。当然、画面の片隅には誰が主導権を持っていて、何発コンボを繋げているかも表示される。

 



・・・妄想が過ぎた。なかなか還って来れなくなるのでやばい。
まあ、そうした楽しみが出来る程度に佳くできていて、そうせざるを得ない程度に至らないゲームなのである。

 

上のスクリーンショットは少し見づらいが、私が110万点ダメージを稼いだステージで、NPC2名のダメージ出力が各5万点という光景。
つまりこのゲームでは単純に仲間が強くなることで、戦闘がおもしろくなるというシステムを狙っているのだろう。しかしそれなら、「D&D Shadow over Mistara」くらいの作戦立案(打ち合わせ)と連係プレイをさせて欲しかった。

 
  ↑比較的簡単そうにプレイしているが、これはちゃんとやってるから