the Elder Scroll 5 Skyrim: 晴れ時々大荒れ!

日ベセは、GPで購入したTES5は「欧州版」であり「日本語の表記は誤植」と言っているが、「欧州版で日本語選択可能か」については何も語っていない。
つまり、言語仕様については、「大混乱を引き起こしつつも、なにも回答していない」って状況になっている。

一応、GPで日本語プレイを期待して購入した人向けに、キャンセルに応じると言っているが、言語仕様について、明言を避けている部分が非常にあやしい。



■既に日本版を予約している人の取るべき対応
(日本から接続した)SteamでTES5を購入している場合は、日本版を買っていることになる。
このバージョンでは例外なく、日本語でのプレイが保障されており、英語でプレイ可能かは不透明な状態になっている。

しかし現時点でも、海外ロケーションから接続すればプリロードの復号化(暗号化解除)は行えるので、英語版のリソース一式は入手可能だ。
TES5はメインのキャンペーンですら「超でっかいMOD」という扱いの作りなので、そのまま、或いは少し手を入れるだけで、日本版の英語化は簡単にできると思う。

つまり、英語版としてプレイできなくなるリスクを最小限に食い止めるには、海外ロケーションからSteamに接続して、暗号化を解除し、フォルダを丸ごとバックアップしておけばよい。
海外接続を行うには、実際に海外へ行く以外にもVPNというIPトンネルを利用する方法もある。自分で海外にサーバーを借りてVPNサーバーを構築したり、VPNホスティング業を営んで居る業者を見つけて利用するといいだろう。

ちなみに、無料VPNの様な複数のユーザーで頻繁に同じIPを共用するようなホストは、セキュリティー面でのリスクが高くなるので、できれば避けた方がよい。
技術的には、無料VPN業者が、通信内容を拾い出して取得することは可能である。
VPN接続では、一般的に「ユーザー〜VPNホスト間」は暗号化されているが、これはVPNホストが100%信頼できることを前提にしている。



■既に英語版を予約している人の取るべき対応
日本語でプレイできず、完全英語版であってもよいと言う人は放っておけばよい。

日本語のみでプレイできればよいという人は、ベセスダ経由で連絡をとり、現在の英語版をキャンセルし、Steamで日本版を予約し直すのがベスト。日本版は現時点で日本語でのプレイが約束された唯一のバージョンだからだ。

日本語でも英語でも両方でプレイできないと困ると言う人は、「日本版を予約し直して、英語版リソースを手元に置いておく」もしくは、「英語版のままDec/8を待ち、その時点で日本語選択不可能であれば、そこでキャンセル要求を行う」のもよい。
欧州版や英語版で日本語が選択できるかどうかは、公式な回答がなされていない。また直近のベセスダ作品RAGEでは、欧州版、北米版ともに日本語選択可能であった事から、TES5でも日本語選択可能な可能性が残るからだ。

ただ、Dec/8のタイミングでキャンセル要求が通るかは、電話などで問い合わせ、返答を録音しておくなどの防衛策が必要であろう。
ちなみに、Steamはリテイル版の販売に関しては「関係ない」ので、Steamに対するキャンセル要求は筋違い。そもそも、欧州版は発売済みなので、通常はキャンセルなどできない。



■まだ予約してない人の対応方法
Dec/8を待って、情報が確定してから、ベストだと思うバージョンを買えばいい。
「今すぐ遊べないとやだ!」
って場合以外は、待ちがベストな選択肢になる。



■なぜこんな訳分からん事になっているのか
そもそも、日本版も欧州版も北米版も「だいたい同じ価格」だ。
ベセスダにしてみれば、どこで誰が買おうが、売り上げには関係ない。
むしろ言語仕様をややこしくする方が、サポートの手間は増えるし、買い控えするユーザーも増すことから不利益が大きくなる。

つまり、今回の言語仕様に対する悶着は、
ベセスダにとっても、ユーザーにとっても何ひとつ利益のない茶番
なのである。

私はこの大混乱を引き起こした、ゼニマックスアジアの責任を非常に重く見ている。
来月8日の時点で、実際にどの様な仕様になっていたとしても、ゼニマックスアジアは強く非難されるべきだ。

すべての人が幸せな世界を作る為にも、
「TES5はすっごくおもしろいけど、ベセスダジャパンの対応は本当に最低だったね!」
と実際に口にし、態度で示す必要があるだろう。

※ちなみにTES5は最高のゲームのひとつなので、不買運動はユーザーが損するだけ。どうしてもやるなら、「コンソール版はゼニマックスが関わってるから買わない方がいいよ!ハード購入してでも断然PC版だわ〜」という活動がオススメである。