レビューでの世論操作なんて行われているに決まってる

食べログステマが報じられた。
何もこれに限った話ではなく、ゲームレビューについても確かにある行為だ。

・実際に複数試すのが難しい
・それほど比較対象同士の差がない
・そもそも好みの問題

と言ったカテゴリーに属する商品なら、なんでも気軽に世論誘導できてしまう。
根本的に、ハズレを掴まされるよりも、アタリに巡りあえた方がうれしいので、買った商品が絶賛されていれば「やっぱそうだよね」で納得しちゃうって部分も大きい。



■レビュー系ステマの悪い点
・バレない
 本当にそう思って書いたレビューと、得点操作のレビューを客観的に見分けるのは難しい。
 もし見分けられたとしたら、それがレビュー側がミスを犯した時だけだろう。

・誘導される
 これはその商品を買わされてしまうという訳ではなく、買ったあとの感想が、既存のレビューに誘導されてしまうと言うこと。
 既存の点が75点でやや不満だったときに、65点を付けるのは自然な行為だが、既存の点が95点だったときに65点を付けるのは勇気が必要だ。

・誘導される2
 高得点がついているゲームをプレイして、結構良かった場合、既存の点が75点なら85点くらいつける所を、95点が付いていたので、その点で受け容れてしまう。
 また、それらの点を頼りに人にも奨めてしまう。

つまりまとめると、「ステルスマーケティングという手法がある以上、すべてレビューは疑いの目をもって見なくてはならず、レビューを参考にする価値を貶めてしまっているのが問題」という事になる。

能くこういう話になると、「人の意見に左右されずに、自分の眼で判断しよう」とかいう意見が出てくる。
しかし根本的に、自分の手で比較検討するのが難しかったり、コストが掛かったりするのでこれらのサイトを利用する訳なので、そんな正論はクソの役にも立たないのだ。



■どうすればいいのか?
構造的にどうしようもない。
なので「匿名の意見を鵜呑みにするな」という程度である。

二次的な被害を食い止めるという意味でも、自分で採点する趣味のある人は、他人の点を意識することなく(理想を言えば、他人の意見を見る前に)独自の基準で採点して欲しい。
また、レビューまとめサイトに投稿する場合でも、自分のブログなどで一定の基準をもって紹介してくれると尚更よい。

なお、ステルスマーケティングがされている商品は「実際はあまり良くない」と思いこんでいる人も多いだろうが、ステマ実施の有無と、実際の善し悪しはあまり関係ない。
むしろ、実態がある程度伴っている場合に、効果は最大になるとも言える。
「良いレビューが付いている商品を試したら、クソでした」では、鉄壁のウソもはがれざるを得ないのだから。

ちなみに、ステマ疑惑がほぼ確信に至った時に、0点投稿したりして「バランスを取る」とか言っちゃってるのは、アタマも逝ってるので真似しないで欲しい。
正当な評価を積み重ねて、数で押しつぶすのが、善良なユーザーのできる最大限の社会貢献である。