Wargame:EE 散布界と命中精度の違いについて

ユニットのカタログスペックを見ると、武器毎に命中精度の項目がある。
そうすると、よっぽどの変人以外は「命中精度が高い武器は、目標に当てやすい」というイメージを持つはずだ。

ところが、実際は必ずしもそうじゃなかったりする。
命中7の武器が、命中3の武器より当たらないなんてことが起こりうるのである。



■散布界について
ユニットを選択して、地点射撃を選ぶと赤い輪が表示される。
これがそのユニット特有の散布界である。
このゲームの場合、この散布界の外に弾着がそれることは絶対にない。

この散布界はユニットのデータ上の命中精度が高いユニットの方が狭くなる傾向がある。
だから命中精度=散布界の大きさであると、誤解しがちである。
しかし実際は、ユニット毎に決められているので、ややイレギュラーなユニットも存在している。
「値段の割に装甲が貧弱」みたいなユニットは、実は散布界が狭かったりもする。



■命中精度について
ユニットのデータ上の命中精度は、散布界の中で中心に弾着する割合の量を示している。
例えば、命中精度3のユニットは、赤丸の外の方までほぼ均等に弾着するが、命中精度が高いユニットの場合、散布界の中心に弾着する割合が多くなるわけだ。

■散布界と命中精度の関係について
・散布界が狭く、命中精度が高い
AMX32などはこの傾向のユニットで、最大射程でも信じられないくらい当たる。

・散布界が狭く、命中精度が低い
散布界が狭ければ、命中精度が低くても有効打として機能しやすくなる。
この傾向があまり極端なユニットは存在しないが、T-62(の一番安い奴)あたりは、カタログ上の命中精度に対して散布界は比較的狭い。

・散布界が広く、命中精度が高い
T-55AM(2番目に安い奴)はこの傾向を持っている。
ただし、元々の散布界がかなり広いので、実運用上は、上記の「散布界が狭く、命中精度が低い」ユニットに劣る事になる。

・散布界が広く、命中精度が低い
T-55(の一番安い奴)がこの傾向が強い。
最大射程で目標に命中したら運がよいといった程度しか当たらない。



■ではT-55はクソユニットなのか
1対1での戦いを考えた場合は、明らかにクソユニットである。
なにせ弾が当たらないのだから、攻撃力や装甲の勝負にすらならない。

しかし、多対多の戦いの中では、安さにものを言わせたこれらのユニットが活躍する可能性がある。
安いユニットなので当然数を出すことが出来、散布界が広く、命中精度が悪いとは言え、一応、敵の方向に向かって撃つことは出来る。
これを生かせば、「目標とは違う敵に当たる」と言った事が起こりうるのだ。

言い換えれば、戦車砲として使う榴弾攻撃みたいな感じに機能すると言うことだ。



■ユニットの特色を生かした野戦軍編成
・散布界の広いユニットは数を出す
1門の榴弾砲の運用が心許なく、3本、4本と束で使いたくなるのと同様に、散布界の広い戦車砲の場合は、数を出しての運用に適している。
直接の命中弾を期待するのではなく、「敵の集団」に対して使うような運用だ。
つまり、どうせ狙うのであれば、「敵の集団の真ん中」を狙うようにした方がよい。

・散布界の狭いユニットはスナイパーにする
一方で散布界の狭いユニットは、直接、特定の個体に対しての命中弾を期待できる。
これを生かすには、「どうしても潰したい敵」や「被弾して火を噴いている敵」などを直接ターゲットにするとよいと言うことになろうか。