Wargame: European Escalation 一対一の戦い方はひと味違う

ランクマッチは、セオリーも知らないような素人は少ないが、まだ十分に熟練したプレイヤーはさほど多くない。
これはメイクマッチ(選択マッチ)では多対多が主流であるのに対して、ランクマッチは一対一のガチで行われる為、「常識が異なる」という点にも因る。



■ランクマッチの仕組み
ランクマッチはラダーを構成しており、勝つとこのポイントが増え、負けると減る様になっている。
当然、自分より強い相手に勝つ方が加点は大きくなる(と思う)。

メイクマッチの際に、名前の下に数字が出ている人が居ると思うが、あれがラダー点だ。
1500が中心なので、この得点が1500を大きく超えている人は、相当強いと思って間違いない。

対戦自体は、陣営の選択をした後で「検索」をクリックするだけで相手を見つけてくれる。
ゲームのルールは、一対一で勝利条件は普通のメイクマッチと共通である。



■一対一独自のテイスト
メイクマッチの場合、2対2で3000点とか、4対4で4500点の様に、陣営毎の持ち点が大きい。
しかし、ランクマッチは、一対一で戦う為、両陣営1500点ずつと、多対多の試合よりも初期に投入されるユニット数が少なくなる。

どうなるかというと、「ユニットひとつの価値が高くなる」事を意味する。
もっと具体的に言うなら、「作って防御の為に置いてあるだけのユニットは居ないのと同じ」という事である。

この為、数が多い方が勝つという理屈がプリミティブに現れるので、「有利なポジションを利用して戦う防御」と、「脆弱な地点を選んで潰す攻撃」との判断をよりダイナミックに行う必要が出てくるわけだ。



■攻勢戦術
いつどこから攻めてくるか分からない相手に対して、防御を固めるのは、守る場所が複数ある場合、極めて不利になる。

相手は索敵なりを行った結果、「より弱い方」に対して「十分に勝てる」戦力をぶつけることができるからだ。
持ち点に余裕があるマッチであれば、攻撃側をはねのけるのに十分な待ち伏せを配置することもできるが、1500点ではそれは難しいのだ。

この為、「無理攻めをして過剰な失点を冒さないようにする」のが、多対多のセオリーであるのに対して、「思い切りよく攻めて、損害以上の被害を相手に与える」のがランクマッチの基本戦術になる。

どの程度、「思い切りよく攻めるのか」と「保持戦力をどの様に切り出すのか」について参考になるマッチがあったので、動画の形で仕上げてみた。

 
   アカウントがある人はニコで直接見た方がきれいに見えるはず

かなり気持ちよく攻めている様に見えるが、これはあくまでも一対一での場合だ。
なので、普段の多対多で真似して攻めると、厚い防御に阻まれて、いきなりユニットのほとんどを失う。
「とんでもない初心者のせいで負けた!」と仲間に言われ、切なくなるので注意して欲しい。