Wargame: European Escalation 勝ち方を意識して勝つ

コンピュータゲームはシステム面をPCが受け持つので、適当でもプレイはできてしまう。
しかしその状態では、勝利への道が見えていないので、基本的に勝てないのである。

勝率5割への道として、まずは、「勝ち方を意識する」という発想を持つのが重要だ。

    
    もう落ちるばかりだと思うのでBリーグで勝利記念にはっとく!



■マッチ開始前に勝ちパターンを意識する
ランクマッチでは複数のランクマッチ用のマップからひとつがランダムで選ばれる。
ゲームが始まってマップが開いたら、理想とする勝ちパターンをイメージしよう。

例えば、
・速攻で相手を沈める

・資源勝ちした上で守りきる

・相手のCOMMANDをハンティングしながら守る
などだ。

メタゲーム要素のあるゲームなので、流行は変わっていくだろうが、現在の主流は「資源勝ち」から「ハンティング」に遷っている最中という実感。
まずは、それぞれの勝ち方の解説をしていこう。



■速攻で相手を沈める
これは思い切りよく攻めて、火力密度を生かして突破する作戦。
例えば相手がある程度分散して守っている所に、極点突破で全兵力をぶつけたら、その地点での優勢は揺るぎない事になる。
銀河英雄伝説でも冒頭付近での戦闘で、各個撃破戦術が披露されるが、まああんな感じである。

注意点はふたつ。
ひとつ目は、全火力を同時に極点に向かって差し向けるように工夫する事。
ふたつ目は、安いユニットを前にだして弾よけにする事。
ユニット毎にスピードが異なるので、うまい具合に着弾させるにはそれなりのコツを要する。

・速攻で沈められないようにする
速攻は強力な戦法だが、それでケリが付くなら、「どう考えてもクソゲーです。本当にありがとうございました」になってしまう。
だから、それなりに決まりづらいように出来ているのが現実。

ひとつ目はアンブッシュの要素。
視線が通らない森や都市(の建物の影)を利用して待ち伏せ、敵の前衛を崩したら一旦退いて視界外に逃れるという戦い方だ。
これによって、攻める側は森の横を通る度にリスクを負うことになる。
慎重に行動すれば回避できるが、慎重に行動していたら奇襲効果はなくなるので、「それはもはや速攻ではない」と言うことになってしまう。

ふたつ目は補給の要素。
このゲームは補給の範囲内にいる限り、ダメージを受けても「ものすごい速度で修理される」。これは戦車などのユニットだけに留まらず、歩兵の補充すら行われる。
つまり、一発撃破しない限りは、補給が充実している側の方が圧倒的に有利な状況になっているのである。

このアンブッシュと補給を組み合わせれば、ほとんどの速攻は、すべて撃破できるか、或いは、ただの攻めに変化してしまっているはずだ。



■資源勝ちした上で守りきる
このゲームはセクターを占領することで、収入を得ることができる。
その収入はセクターの価値に因って異なるので、相手よりも多くの収入が得られる状況を作りあげれば「あとは時間が経つ毎に有利になっていく」という状況になる。

セクターで劣る側は「すぐに手を打たないと負けてしまう」と思うので、100%の確率で攻めてくる。
そこを前述したような迎撃戦術で迎え撃つという戦い方である。

この戦略を採用した時に陥りやすいミスは、「収入が多くなるのでユニットを沢山出せるようになるが、出したそれらを無駄に失ってしまう事」だ。
このゲームの勝利条件は、「相手のユニットを一定の価値分撃破する」なので、ユニットの質や数で勝っていても、単純にやられていては負けてしまう。

・資源勝ちされた状態で勝つ
資源勝ちされた状態というのは、相手側には守るべき場所が多くあるという状況である。
索敵により弱そうな側を探って、そちらに主力を向ければ、基本的に勝てる。
もちろん全く守備が居ないなんてことは滅多にないので、それなりの抵抗は受ける。しかし、分散されている以上、「絶対に攻める側のユニットの方が多い」と信じて、突っ込めば勝てる。



■相手のCOMMANDをハンティングしながら守る
この作戦は単純で、射程の長いユニットを使ったアウトレンジハンティングをネチネチと繰り返す戦法だ。
主にヘリと車両を使い、その最長の射程の武器でアウトレンジをかけるという戦い方になる。

基本的には自軍の偵察下においてヘリを使った攻めをするのだが、相手が長射程の対空ミサイルを配備している場合はうまく行かない。
そう言った時には、地上のATGM(の長射程のやつ)を使って、対空ユニットを排除していくといい。

やってしまいがちなミスは、ヘリの攻撃先を指定して、闇雲に近づいてしまうこと。
射程を確認したら、そのギリギリを移動先に指定して、勝手にミサイルを撃つのを待つ形がいい。
敵の対空ユニットの分散度合いに応じて、ミサイルとロケットを使い分けよう。

・ハンティングされながら勝つ
ハンティング戦略はヘリからのATGMによるアウトレンジが基本だ。
なのでアウトレンジされないように対空ミサイルを設置すれば勝てる。
なるべき開けた場所につかず離れずの距離で複数を配置するのがコツだ。

こうしておけば、地上からのATGMを躱しやすくなるし、多数のヘリによるロケット攻撃でまとめてパニックなんて事も起こしづらくなる。
ただし、索敵がしっかりと行われていないと、対空ミサイルのレンジを最大限に活用出来ない場合もあるので注意が必要だ。
ちなみに対空ミサイルは補給の食いが大きいので、補給トラックとセットで運用するのも忘れないでおきたい。

開けた土地がない場合は、森の中にCOMMANDを隠し、その周囲を少しの対空ユニットと歩兵で固めるようにするといい。
森に入った歩兵はごく接近するまで見つからなくなるので、真上に飛来したヘリを撃墜できる。
注意点としては、COMMANDのサイズがノーマル以上だと「比較的遠くからも見つかる」恰好になるので、森に隠すCOMMANDは初期のジープタイプのものにしておく方がいいだろう。



■どの戦略にも穴がある
勝ちパターンのイメージは自分にとってかなり都合のいいモノだ。
とは言え、最悪のケースを想定した場合、「絶対に勝てないゲーム」に見えてくる。

例えば、森に司令部を隠し、その周囲を歩兵と対空ユニットで守っていても、すごい数の榴弾を叩き込まれれば負ける。
この辺は相手のリソースが何に使われたのかを索敵情報から推測するしかないが、初期のぶつけ合いでミスリードを誘うのもひとつの手だ。

例えば、攻撃ヘリを飛ばして居るのを見せつければ、対空ユニットを拡充したくなるのが心理だ。
そこで榴弾砲の代わりに、対空砲を出してしまえば、榴弾を撃ち込まれる心配はなくなる・・・とかである。

この様にゲームの流れの中で、「どういう手を繰り出すのか」の判断を何度も積み重ねながら、相手に抜きんでるというのが、このゲームのおもしろさの要と言える。