Heroes of Annihilated Empires 日本語化
デモ版のデータを使うことで、Steam版の日本語化が可能。
一部オンフォーカスウィンドウがおかしくなる事があるが、概ね良好な結果で、全編にわたり9割程度ローカライズされる。
ゲーム自体は当時流行ったRTSにRPG要素を追加した形式のファンタジーセッティングのゲーム。
出来映えは並で、特におかしな所はないが、光る部分もないというもの。
他のメジャー作だと、Spellforceに近い。
個人的には3〜5ドルくらいの価値はあると思ってる。
■やり方
(1)HoAEのデモ版をダウンロードして、適当な箇所にインストールする
ダウンロード→http://www.4gamer.net/patch/demo/hoae/hoae.shtml
(2)HoAEデモ版から必要なファイルをコピーする
《コピー元》
DriveName/Program Files/HeroesOfAE Demo/Data 内のファイル、ディレクトリ
《コピー先》
Steam/steamapps/common/heroes of annihilated empires 内のファイル、ディレクトリ
《コピー対象》
Unicode.dat
Textディレクトリ(上書きコピーする)
Missionsディレクトリ内のTEXTディレクトリ(Missionsディレクトリへ上書き)
Interf3ディレクトリ内のfontsディレクトリ(Interf3ディレクトリへ上書き)
(3)日本語フォントを使えるようにする
gfiles.texを開き、以下の3行を追加する
INTERF3\FONTS\JP\JP_15X15.G16
INTERF3\FONTS\JP\JP_19X19.G16
INTERF3\FONTS\JP\JP_20X20.G16
※末尾に改行が必要。
※行頭にスペースが入っているとダメ。
※改行前にスペースが入っているとダメ。
(4)起動する
以上でほとんどの箇所が日本語化される。
■分かっている問題点
・一部のオンフォーカスウィンドウが縦に長く表示される。
・一部の表示が英語のままになる。
・一部の表示が行われない。
※上記3点は、デモ版とSteam版のバージョン違いが原因だと思う。
・ムービー中に字幕が表示されない。
最後までプレイして確かめた訳ではないので、もし、いい所で残念な事になったらすまん。
レビューでの世論操作なんて行われているに決まってる
食べログのステマが報じられた。
何もこれに限った話ではなく、ゲームレビューについても確かにある行為だ。
・実際に複数試すのが難しい
・それほど比較対象同士の差がない
・そもそも好みの問題
と言ったカテゴリーに属する商品なら、なんでも気軽に世論誘導できてしまう。
根本的に、ハズレを掴まされるよりも、アタリに巡りあえた方がうれしいので、買った商品が絶賛されていれば「やっぱそうだよね」で納得しちゃうって部分も大きい。
■レビュー系ステマの悪い点
・バレない
本当にそう思って書いたレビューと、得点操作のレビューを客観的に見分けるのは難しい。
もし見分けられたとしたら、それがレビュー側がミスを犯した時だけだろう。
・誘導される
これはその商品を買わされてしまうという訳ではなく、買ったあとの感想が、既存のレビューに誘導されてしまうと言うこと。
既存の点が75点でやや不満だったときに、65点を付けるのは自然な行為だが、既存の点が95点だったときに65点を付けるのは勇気が必要だ。
・誘導される2
高得点がついているゲームをプレイして、結構良かった場合、既存の点が75点なら85点くらいつける所を、95点が付いていたので、その点で受け容れてしまう。
また、それらの点を頼りに人にも奨めてしまう。
つまりまとめると、「ステルスマーケティングという手法がある以上、すべてレビューは疑いの目をもって見なくてはならず、レビューを参考にする価値を貶めてしまっているのが問題」という事になる。
能くこういう話になると、「人の意見に左右されずに、自分の眼で判断しよう」とかいう意見が出てくる。
しかし根本的に、自分の手で比較検討するのが難しかったり、コストが掛かったりするのでこれらのサイトを利用する訳なので、そんな正論はクソの役にも立たないのだ。
■どうすればいいのか?
構造的にどうしようもない。
なので「匿名の意見を鵜呑みにするな」という程度である。
二次的な被害を食い止めるという意味でも、自分で採点する趣味のある人は、他人の点を意識することなく(理想を言えば、他人の意見を見る前に)独自の基準で採点して欲しい。
また、レビューまとめサイトに投稿する場合でも、自分のブログなどで一定の基準をもって紹介してくれると尚更よい。
なお、ステルスマーケティングがされている商品は「実際はあまり良くない」と思いこんでいる人も多いだろうが、ステマ実施の有無と、実際の善し悪しはあまり関係ない。
むしろ、実態がある程度伴っている場合に、効果は最大になるとも言える。
「良いレビューが付いている商品を試したら、クソでした」では、鉄壁のウソもはがれざるを得ないのだから。
ちなみに、ステマ疑惑がほぼ確信に至った時に、0点投稿したりして「バランスを取る」とか言っちゃってるのは、アタマも逝ってるので真似しないで欲しい。
正当な評価を積み重ねて、数で押しつぶすのが、善良なユーザーのできる最大限の社会貢献である。
ゲームを採点する行為はゲームの楽しみ方のひとつだと思ってる
いくつか楽しく読んでいる漫画があるのだが、そのうちのひとつにワイン漫画である「ソムリエール」がある。
その最新刊に気を惹かれる言葉があった。
新年一発目の今日はそこから。
■バッハとモーツアルトを点数評価することに意味があるのか?
「ワインを点数評価していこう。それこそ、一般の人に分かりやすくワインの持つ本当の価値を伝える正義の行為だ」
と言う、音楽評論家でワインについても詳しい先生の誘いに対して主人公の父親が返したのが、ヘッダの言葉。
ワインは嗜好品であり、個人の好みが大きく左右するものだ。
それに対して、絶対的な基準があるかのように批評してしまうのは、その性質にそぐわない。
と言った、意味を持つ言葉である。
これはそっくりそのままゲームに対しても当てはまる。
ゲームも嗜好品なので、何をしてそのゲームを楽しいと感じるかは、プレイした人それぞれに由来するからだ。
■ゲームを採点すると言うこと
ゲームを点数で評価することは可能だ。
これは「おもしろかったか」を100段階で表現するのではなく、幾つかの細かな要素毎に加点方式で評価する事で可能になる。
例えば、
・スタビリティ(最大20点)
ゲームシステムの安定性や動作の軽快さは適切か?
・UI設計(最大10点)
キーバインドなどは適切か、必要な調整は可能か?
・ストーリー、キャラクター(最大20点)
世界観やキャラクターは魅力的であるか?
・グラフィック(最大15点)
ゲームの映像表現の巧みさ
・サウンド(最大15点)
BGMや効果音、キャラクターボイスの出来映え
・ゲームシステム(最大20点)
ゲームそのものの持つゲーム性は適切であるか?
みたいな基準で分析していけば、そこそこ正確な評価ができる。
基準となる点をどこに置くかをしっかり定める必要はあるが、年間数十本プレイしている人なら、それほど難しいことではないはずだ。
ただこの様な合算形式で作られた最終得点を「比較」することには、実際の所、意味がない。
これは評価対象となるゲームが、それぞれ異なったものであるからだ。
具体例を示すなら、「Batman: Arkham City」の92点と「Skyrim」の95点を比較して、Skyrimの方がおもしろいって訳ではない。
どちらも(採点時において)非常に優れたゲームであったという意味でしかないのだ。
つまり、「ゲームを点数評価することは、(レビュアーにある程度のスキルが必要ではあるが)十分に可能」である反面、「ゲームを他のゲームと点数で比較することにはほとんど意味がない」という結論になる。
■「ちょっと待てよ。60点のゲームと80点のゲームなら流石に違うだろう!」
って意見が当然出てくる。
これは「経験的に実際そうであることが多い」ので傾向としては正しい認識だ。
ただしそれすらユーザーの嗜好バイアスを無視した点数なのには変わらない。
一人称視点で人を撃ち殺す事におもしろさを見いだせない人にとって「Call of Duty®: Black Ops」には82点の価値はないだろうし、
女の子との三角関係に悩む展開に興味そそそられない人に「White Album 2」の97点はむなしいだろう。
この様に、個々の好みを度外視した採点にはかなりの限界と制限がある。
流石にクソゲーレベルのゲームを擁護するのは極端な意見になるが、「80点に達しない程度のゲームが、あるプレイヤーにとっては90点を超えるゲームより楽しめた」なんて事はざらに起こりうる。
これはジャンル違いとか言う、「せこい例」以外でも実際に起こりうる事だ。
つまり、「世の中の評価」と「自分がどう思うか」というものには、ある程度の相関性があるが、最終的な評価は自分がプレイして見なくては分からないと言う事である。
■まとめ
点数評価は「世の中がどう思っているか」を知る為に重要な要素で、ゲームを購入する際には参考にする価値がある。
ただし、それらの点はゲームの優劣を定める様なものではない。
ましてやゲームのおもしろさの基準点は、時代と共に変遷していく。
これは、TES4の94点とTES5の95点を見れば分かりやすい。
あれだけハッキリと完成度に差があるゲームでも、たった1点の差しか付かないような、壊れた評価システム、それがメタスコアなのだ。
ちなみに私は「(単純に自分が)おもしろかったかどうか?」での4段階評価をしている。
「メタスコアが100段階だったとして、主観で捉える際には4段階程度の分解能で丸められている」ってのがその理由である。
今年遊んだゲームはどうだったか
やらないと言っておきながら、一応やっちゃうツンデレ。
何となく時系列順を意識しているが、細かい部分は適当だし、いくつか漏れている気もする。
評価は4段階で、30分以上プレイしたものを対象。(クリアまでを対象とはしていない)
「自分がおもしろかったか」のみを評価基準にしている。
この為、パブリッシャーやデベロッパーの好き嫌い(応援したいか)などは、評価に含めていない。
※今後に期待が持てるゲームでも、現時点でダメなら劣を付けている。
※その時点で楽しめたかどうかである。優以外はオススメって訳ではない。
劣:誰が遊んでも詰まらない駄作
並:普通に遊べるが、どおってことないゲーム
良:楽しく遊べるが、どおってことないゲーム
優:高い満足度が得られるゲーム、人に遊ばせたい
※他に「評価対象外」と「特」=時代を超える名作が一本ずつ付いている。
・MassEffect2 優
基本的にキャラクタードリブンによるシナリオ進行ではあるが、会話のセンスはよく、キャラ育成とアクション戦闘の親和性もよい。
・APOX 劣
・Quantum of Solace 良
・Dragon Age II 並
「コレじゃない」感は感じるが、単体のゲームとして見ればそこまで悪くはない。
・Global Agenda 並
・カスタムレイド 4 良
・Gratuitous Space Battles: Galactic Conquest 劣
・R.U.S.E. DLC 3 - The Pack of the Rising Sun 良
・SpaceChem 良
・Total War: Shogun 2 良
・Need For Speed Shift 2 優
FORZA4に匹敵する所(甲乙つけがたし)まで進化している。
PCにFORZA4はないので、PCでのレースゲームとしては最も優れたタイトルである。
・Anomaly: Warzone Earth 並
・Homefront 良
・Shadow Harvest 並
・The Next Big Thing 並
・Warhammer 40,000: Dawn of War II - Retribution 良
・Section 8: Prejudice 並
・Men of War: Assault Squad 良
・グリザイアの果実 良
個別ルートが本当に個別で他のキャラとの相関性が弱いのが惜しかった。
・穢翼のユースティア 良
・Star Raiders 劣
・APOX Legend DLC 劣
・Terraria 良
・Sniper: Ghost Warrior 並
・HOUND−獣欲の買収者− 並
・DiRT 3 並
・カスタムメイド3D 並
MODを入れて遊ぶのはおもしろいが、それを含めても良くらいか。
・雷神 7 良
・euphoria 良
抜きゲーとしてはシチュエーションのバリエーションが豊かで好み。
・姫狩りダンジョンマイスター 良
・Call of Juarez 2: Bound in Blood 並
・Call of Juarez(3): The Cartel 良
・Frozen Synapse 良
・Rainbow Six 3: Gold 良
・Jamestown 良
・Red Faction: Armageddon 並
・Magic: The Gathering - Duels of the Planeswalkers 2012 良
・カスタムレイド 5 並
・Dungeon Siege III 並
・007 Blood Stone 良
・FEAR(1) 並
・FEAR 2 良
ストーリー性が格段に強化されており、トータルで見て前作より劣るって事はない。
・F.E.A.R. 3 並
・Witcher 2 評価に値せず
約束通り日本語言語パックをとっとと出して欲しい。
・Singularity 良
・Fallout: New Vegas 並
・Super Streat Fighter 4 AE 優
SF4から数えて、何度かマイナーチェンジをしているので新作感は薄いが、遊んだ質、量ともに高い満足感を得ている。
・Command and Conquer 4: Tiberium Twilight 劣
・Cthulhu Saves the World 良
・Trapped Dead 並
・Avadon 劣
古いスタイルのRPGなので、「めくらまし」で印象点が良くなりがち。
・メルルのアトリエ 良
・Dark Souls 良
総合的には前作より上だと思うのだが、期待を上回る感じではなかった。
・Deus Ex Human Revolution 良
・Red Orchestra 2 良
・Call of Duty: Modern Warfare 2 良
・Warhammer 40,000: Space Marine 並
・神咒神威神楽 良
前作から世界観を引きずっており、独立した作品でなかったのが残念。
・STORM: Frontline Nation 劣
・STARLESS 良
・Dead Island 優
TES5に攫われてしまったが、アクションRPGとしてはこっちのが格段に上。
・King Arthur - Fallen Champions 並
・F1 2011 並
・ぜったい遵守☆強制子作り許可証!! 劣
・こすりエッチ〜コスってコスられて〜 良
・Company of Heroes Complete Pack 優
旧作の買い直しだが、夏以降だけでも100時間以上プレイできている。
・コキカノ〜イカせて、心愛ちゃん!〜 並
・Forza Morter Sports 4 優
・林間島 並
・虐襲4 良
・Rage (JP) 良
すべての面において、中途半端感が半端ない。
・Total War: SHOGUN 2 - Rise of the Samurai 並
・Skyrim (JP) 優
言うまでもなく、今年のベストRPG。ベストアドベンチャー。
・Payday: The Heist 良
発売当初のゲームバランスのままなら、優を付けていた。
・Sword of the Stars II 劣
ゲームは完成させてから出せ。
・Figure head 良
・Lord of the Rings: War in the North 良
日本語になっていなければ並。
・Call of Duty: Modern Warfare 3 並
・Saints Row The Third Retail 良
・Real Warfare 2 良
・Grotesque Tactics 2 並
・凌辱学園長/奴隷倶楽部〜読心調教録〜 並
・Orcs Must Die! 良
・Men of War: Vietnam 劣
・Tom Clancy's H.A.W.X. 2 並
・Tom Clancy's Splinter Cell Conviction 良
・Global Ops: Commando Libya 並
・ボクの彼女はガテン系(以下略) 良
・White Album 2 特
今年のベストゲームであり、同時にゲームの歴史の中で永遠に語られていく名作。
ストーリーゲーなので、まともなレビューを書けないのが残念。
・Serious Sam 1st HD 良
ゲーム性重視のFPSは私のジャンル外なのだが、確かに結構おもしろい。
TES5: Skyrim ENBの作者曰く、まだ未完成らしいのだが、既にほぼ完璧だ
ENBSeriesの使いこなしもずいぶんと慣れてきたので、2〜3時間もあればまともな設定が出来るようになってきた。
ver0.101では、前バージョンでおかしかったパラメータが調整されていて、目立った不具合はなりをひそめた、実用版。
ただ、SSAOはやたら重い上、あまり綺麗ではないので使っていない。
野外を中心に、屋内、ダンジョン、昼、夜のすべてでプレイに耐えるようにしてある。
ただ夜やダンジョンは、意図的に暗めにしている。
ゲーム中、「SHIFT + F12」でオリジナルの見た目と切り替えが可能。
■使い方
前回説明したとおりだが、念のために説明すると、
(1)ENBSeries ver0.101 を作者のサイトから入手
→http://enbdev.com/download_en.htm
(2)解凍して、「d3d9.dll」をSkyrimのexeのあるフォルダにコピー
(3)私のプロファイルをダウンロードして解凍
→http://www.manastone.net/upload/ENB0101_astante.zip
(4)「enbseries.ini」「enbeffect.fx」「enbeffectprepass.fx」を先のSkyrimのフォルダへコピー
(5)Skyrimのセーブフォルダ内の「SkyrimPrefs.ini」を開き、「bFloatPointRenderTarget=1」になっていることを確認する。
※もし0の場合は1に書きかえる。
(6)TES5を起動して、左上にENBの文字が出れば導入成功。
※おまけとして、私の「Skyrim.ini」と「SkyrimPrefs.ini」も同梱しておいたので、「なんか違う」場合は、自分の設定と差がないか確認してみて欲しい。
2011年のゲームシーンを主観的に振り返る
今年もそろそろ終わるので、月並みだが今年一年をゲームシーンの観点で振り返っていきたい。
プレイしたゲームをまとめるような総括は、みんなやってるだろうから、特別やらない。
どうせ今年のベストゲームは「WhiteAlbum2」で、次点は「Skyrim」に決まってるし。
■ソーシャルゲームの席巻
今年のゲームシーンで最も印象深いのは、個別のタイトルではなく、2009年頃から勢力を拡大し始めた課金型ソーシャルゲームの開花だ。
テレビを何となく付けても、ゴールデンタイムにそれらのCMが流れているのをよく見かけるし、野球の球団を保有するほどの資本力、影響力も持つようになっている。
これらのコンテンツは実に明快なコンセプトで作られている。
書こうと思えば、それだけで2〜3日分の分量になりそうだが、端的にまとめるなら、
(1)追加投資なしではじめられる
(2)金をつぎ込むと有利になる
(3)金を遣わない層は負け役としての役割がある
という構造だ。
ポイントなのは無料で遊ばせる代わりに、負け役をうまく押しつけている点。
少しでも金を遣えば、無課金のプレイヤーに対して優位に立てるので、金をつぎ込む意味が生まれるのだ。
しかし、自分より金を遣っているプレイヤーに対しては不利なので、絶え間ない軍拡競争の構造ができあがる。
この構造を保障する為に、ゲームシステムはアホらしいほどシンプルにしてあるし、見え透いている反面「金遣ってる奴に負けてもしょうがない」という合理化まで、勝手にやってくれるという利点も生じる。
とは言え、この構造だけであれば、誰でも思い付く。
ソーシャルゲームが本当にすごいのは、「この様な魔的な構造」を現実のものとして実現し、それで収益を上げている点だ。
少しでもゲームが好きで、おもしろいものを作ろうという気持ちがあったら、遣った金の多寡で勝負が決まるゲームは作れない。
ものすごいプロ根性だと言える。
■果てしない安売りの嵐
毎日何かしらのゲームがセール対象、その上、年に数回あるビッグセールも来る。
また、去年までは旧作タイトルから利益を拾うような売り方だったが、今年のセールは様相が大きく変わった。
発売間もない新作までもがセールの対象になるようになってきたからだ。
この理由は簡単に想像が付く。
(予約が終わったあとの)値引きもおまけもない「定価」で買うのはアホくさいからだ。
買い手がアホくさいと思ったら、ゲームは売れない。
一方で、ゲームタイトルのインパクトは発売から時間が経過すると共に薄れていく。
発売から1年も経過したタイトルが値引きされるのと、発売2週間でいきなり値引きされるのではインパクトが違う。
この為、「どうせセールまで買って貰えないなら、熱いうちにセールをすることで、より多くの人に訴える」という戦略に行き着くわけだ。
新作のセールに対して、
「ええっ、あれがもう安くなったのか!?」
ってのは同時に、「いい知れないお得感」も同時に彷彿とさせる。
1年後に同価格でも買わないゲームであったとしても、それが熱いうちなら「ついうっかり」買ってしまうなんてことが起こるのだ。
うっかりさんが、Steamのアクティブユーザーの5%も居れば、それだけでゲームは数十万本単位でいきなり売れる事になる。
■未完成ゲームの見切り売り
一部のパブリッシャーでは去年から目立っていたが、ストラテジーに関しては今年は本当に散々な一年だった。
確信犯のパラドックス社の自社タイトルは比較的おとなしい一年だったが、代わりに、同社パブリッシングの「Sword of the Stars2」は豪快にやってくれた。
また、「Stronghold3」の様に名実ともに知られたシリーズも、やらかしてしまっている。
個人的に気になっていた氷と炎の歌を原作にした「Genesis」も(露骨な未完成ではないものの)これまた然りである。
資金的な都合もあるのかも知れないが、そのツケをユーザーに回すのはよして貰いたいものだ。
※FallenEnchantressは、まだ出てない分まだマシだよなあ・・・。
■日本語ローカライズタイトルの隆盛
海外ゲームのパブリッシャーが自社で日本語ローカライズを行い、日本向けに普通に販売するという動きが出始めている。
メジャーな所では「RAGE」や「Skyrim」が記憶に新しいが、それ以外にも「Fear3」の様にロシア版に日本語が入っているケースや、「War in the North」の様にこっそりと日本語リソースが入っているケースもある。
また、2010年タイトルの「CIV5」の様に、当初日本語なしで売られていたが、ある日突然日本語版に変化したというタイトルもある。
これは、Steamに代表されるDL販売を利用すれば、「ややこしくて複雑な日本のパッケージ版流通なんて必要ない」という事実に海外パブリッシャーがやっと気づきはじめたという事を意味する。
ローカライズに掛かるコストは、かなり気張っても1000万円。一本あたりの利益が20ドルと見積もれば、たった6250本売るだけで元は取れる。
吹き替えまでしなかったり、ダイアログが少ないタイトルなら、コストはずっと安くなる。
どうせコンソール向けにローカライズするタイトルなら、自社で売った方が儲かるのは自明な事なのだ。
※そもそも論として、パッケージ版は流通に中抜きされる分のコスト高がひどく、それが理由で販売が不振になるという悪循環もあった。
■2012年へ向けて
来年どうなるかは何ひとつ明確な根拠をあげられないが、安売りのカウンターとしての「高級コンテンツ」が見直される可能性を指摘しておきたい。
重厚長大に丁寧に作り上げ、自分を安売りするような真似はしないが、それでもユーザーを惹きつけるというタイトルだ。
別の表現を使うなら「安売りで安易な利益を取りに行かない事を(暗示的に)保障することで、発売直後からセールまでの暗黒期間のユーザーの利益を保障するモデル」だ。
値引きされないなら、セールを待つ意味はなくなるので、気持ちよく買いやすくなるという訳だ。
個人的には同じ利益獲得志向でも、DLCてんこ盛りの売り方よりも、しっかり仕上げたものを定価で売るスタイルの方が、精々していて好みに思う。
WhiteAlbum2: 分割で買ってる人はパッチで対応らしい
作りっぱなしではなくて、先行して販売済みの分にもちゃんと直しが入っている。
こういう「ちゃんとしてる」部分は好感度が高いな。
以下は一例。
↓
※デッサン的にはまだちょっとおかしいのだが、努力は認める。
《パッチ1.03 1.15GB》
http://leaf.aquaplus.jp/product/wa2ic/special_upd.html
※セット版で購入している場合は、はじめから適用済み。