Steamオータムセール2日目

ゲームが安く買えるオータムセール2日目は、非常に渋いラインナップだ。
別に悪いというわけではなく、斜め方向にマニアックといった形。



■私がプレイ済みのタイトルの寸評
・Red Orchestra 2
ドイツとソ連に分かれてオブジェクティブ(地点占拠)形式で対戦するFPS
一応、CPUを使ったスカーミッシュ(メーカーはシングルプレイと言っているが)もあるにはあるが、単純にボットマルチでしかないので、通常の意味でのシングルプレイを期待してはいけない。
ボットの出来も(現在の視点で)かなり悪い。
対戦FPSとしては素性はまあまあなのだが、ロンチに半失敗しており、もはや旬は外している。
15ドルが適価だと思うので、セールでの20ドルにセール感はあまりない。

・TwoWorld 2
前作より若干自由度は下がっているが、普通に遊べるアクションRPGに仕上がっている。
このゲームの問題はキャラクリエイトがなく、役回りも固定されている点。この為、自分=主人公という洋ゲーRPGにありがちな楽しみ方はしづらい。
また、設定上、主人公は男固定なので女性主人公も作れない。(MODで可能だが、シナリオ上やCV上相当の無理が出る)
15〜20ドルが適価だと思うので、セールでの13.5ドルはまあまあお得。

Fallout Newvegas
ベセスダ制作のFallout3のエンジンを使って、同一設定のシナリオ替え新作。
と言う触れ込みなのだが、開発はベセスダではなく、オブシディアンなので同社特有のマニアRPG感が随所に出てくる。
この為、Fallout3の様な遊びやすさはなく、アドベンチャーゲームとしての側面も低減されている。
ただ、CRPGとしては骨が通っており、バグも(だいたい)取れているのはよい。
有志日本語化の日本語字幕もなかなかの水準で存在していたと記憶している。
20ドルが適価だと思うので、セールでの5ドルは非常にお得感がある。

・RIFT
MMORPGの中では非常によくできたタイトルで、完成度は高い部類。
システムも新しい部類のものなので、延々とMOBをキャンプして経験値を貯めずとも、非常に豊富にあるクエストをプレイしていくだけで最高レベルまで上げられる。
普段のプレイはソロ〜ペアプレイ主体だが、インスタンスダンジョンは3〜5名程度のパーティーが欲しくなる。
一応、3名プレイでほぼすべてのボスは撃破出来ているが、非常にきつかった。
ひと月の無料プレイ権がついて、7.5ドルは多少旬を外しているとは言え安い。
とは言え、ひとりでは楽しみづらいので、最低ひとり、出来ればふたりくらい巻き込んでプレイするのをオススメする。

L.A.NOIRE
PS3版でのプレイだが、今年一番の期待に対する実態でガッカリしたゲームかもしれない。
期待していた「刑事ごっこ」はイマイチ満喫できず、「ゲームデザイナーの用意した解答を探すゲーム」の様な感じに陥る。
例えるなら、テキストアドベンチャーでのコマンド総当たりに近い。
街並みの再現など比較的しっかりしているのだが、その広い街を生かすようなコンテンツも不足気味で、「出来損ない感」を強く感じたゲームだ。
とは言え、PC版はまだ発売されてまもない為、一応プレイしたいという人にはこのタイミングでのセールはうれしいかも知れない。
(ただ、英語版だとこのゲームはマジでキツイと思うが)
2011.11.30 試していないが手動で設定変更するとSteam版は日本語になるそうだ

SNIPER Ghost Warrior
典型的なB級FPSといった作り。
グラフィックはなかなか綺麗なのだが、いわゆるA級FPSと比較すると、使い回し感や練り込み不足は随所で感じる。
タイトルはスナイパーだが、ゲーム内容は「狙撃シーケンスのある普通のFPS」なので、純粋なスナイパーゲーを期待すると裏切られる。
B級FPSであることを覚悟してプレイすれば、遊べる水準はある。
定価10ドルが適価のゲームだと思うので、セールでの6ドルは悪くない価格だろうが、これで80%offでござるはちょっとやり過ぎと思う。

・TotalWarセット
ROME、Medival2、EmpireNapoleonのシリーズ4タイトルがセットになったパッケージだが、日本からは購入できない。
これだけ入って12.5ドルは問題なくお得なので、シリーズ初心者だがTotalWarというゲームに触れてみたいという人には合致する。
デフォルトは英語版だが、まあまあの有志日本語化が存在していたと記憶している。

・Operation Flashpoint: DragonRiging
OFPを遊びやすくしたら、OFPらしさがなくなってしまったというゲーム。
開発もOFPボヘミアインタラクティブではなくコーマス(の外注?)になっているので当然といえば当然か。
遊びやすいリアル系を求めた性で、アクションゲームとしても、歩兵シミュレーターとしても中途半端になってしまっているが、人によっては「丁度いい」という評価になるかもしれない。
ボヘミアのARMA2と比べると、確かに200倍くらい遊びやすい。
定価の15ドルは適価なので、セールの3.74ドルはお得感がある。
(私は未プレイだが)続編のRedRiverとセットの13.75ドルもなかなかよいかもしれない。



なんだか書いてみると、どのタイトルも「条件付きでまあまあだよ!」みたいな煮え切らないものになってしまった。
あくまでも私個人の感想なので、鵜呑みにせず、意見のひとつとして活用して欲しい。
本来、フルプライスだったゲームが非常に安い値段で購入出来るのは事実なので、そう言う意味ではどれも「お得」には違いない。

どれも持っていない前提でひとつ買うなら、NewVegas、OFPセットあたりがオススメか。